大阪府吹田市

ニフレル うごきにふれるエリア

既存環境を活かすデザイン

NIFREL(ニフレル) は、水族館を主体とした動物園と美術館を融合させた博物館です。
その内の1つのエリアである「うごきのエリア」のリニューアルのご依頼を受け、
既存コンセプトの調和と、動物本来の動きを誘発する新たな仕組み作りを目的として
設計・施工しました。

リニューアルにあたり、
館長より「動物が動物らしく動ける場所にしたい。さらなる感性を刺激するアミューズメント施設を目指したい。」とのご希望をいただきました。
私たちはこのご希望に対して、動物と人との関係性・臨場感を
いかに演出するかをテーマに空間を設計しました。

通常の動物園では動物と人との間には柵があり、精神的にも物理的にも距離感がはっきりしていますが
この動物園(エリア)は、その柵がありません。

もともとの環境イメージを活かし、
積極的に空間を共有しながらも鑑賞する対象として動物を演出するように
奥行き感や人と動物の位置関係を、オリジナルの什器を用いて作りました。

また、人の目線よりも少し高い空間に動物が集まる居場所を用意することで、
本来、高い場所で生活する動物の動きを引き出し演出することで、臨場感のある空間に仕上げています。